今日Xで【Revolution】という会社名がトレンド入りしていました
どうやら年間12万円分ものクオカードを株主優待として約束していた会社が
その優待を一度も出すことなく廃止したということで大きな話題を呼んでいるようです
優待条件は半年以上の期間2000株以上保有した株主が対象という事ですが
昨年末時点では株価は410円なので82万円分で12万円のクオカードと考えれば
優待利回りだけで14%越えの異例の高水準だと言えるでしょう
自社製品を優待として配る場合であれば企業側の負担も少ないため
食品系の会社などの優待であれば小売価格で計算すると高水準なことはありますが
金券類は使いやすく株主的には嬉しい反面、企業側には金額がそのまま出費になるため
ここまでの高水準は通常考えられません
実際今回の発表以前にも高すぎる優待利回りを不安視する人はそれなりにいたらしく
掲示板や個人ブログでもこの会社に関する話題がいくつも見つかりました
流石に一度も優待を配ることなく廃止することは予想出来なかったようですが
業績も悪く「株価を上げるために数回配ったら廃止になるだろう」という意見は
昨年の段階で予測している人も見受けられました
一応下記の公式発表によると大口の株主が大量売却していたことが発覚し
想定をはるかに上回る数の株式優待対象者が発生してしまったことが原因だと言います
株主優待制度廃止に関するお知らせ
https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/20250311591922
ですが年末に本来半年保有でしかもらえないはずの優待の条件を
今回限定で一月末からの三ヶ月ほどの保有でも貰える特例措置を導入した直後な上に
優待廃止発表と同日に社長が一身上の都合で辞任していることもあり
投資家からすれば詐欺にあったと捉えられても仕方ない気がします
とはいえ投資をする以上どこまでいっても自己責任の世界ですので
今回ほどの特殊例は珍しいにせよ投資家側で防衛するしかありません
これは今回の件に限らず他の投資にも言えることですが
通常の相場から大きく離れた高利回りを見かけた場合には特に注意が必要です
もちろん先ほど例に挙げたような自社の製品やサービスを優待にしている場合などは
見かけ上高利回りだとしても会社側には負担がすくないといったからくりがありますし
シンプルに業績がよく高利回りというケースも存在します
ですがそういった高利回りの理由が自分で説明できないのであれば
高利回りを維持できる見通しが立たないためその投資は見送った方が賢明だと言えるでしょう
仮に優待が実際に配られていたとしても自分自身が高利回りに納得できていない以上
下落局面などで保有し続けることが難しくなってしまいます
もちろんこれは優待株投資だけの話ではありません
株でも不動産でも債権でも投資は基本的に長期保有が原則であり
正しい投資をしていても下落するタイミングは必ず発生します
そういった時に狼狽して売ってしまえばコツコツ貯めた利益を失ってしまうことになりかねません
今回のような詐欺まがいの投資に引っかからないためにも長期投資をするためにも
自分が納得できるまでトコトン調べて知識を蓄えることをお勧めします
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