ここ最近投資の神さまといわれるウォーレン・バフェットについてのニュースをよく見ますが
その中でも保有しているS&P500を全て売却したというニュースは
インデックス投資派からすると随分不吉な未来を連想させるものでした
特に去年は株式市場があまりにも好調な伸びをしていたため
「かなり割高じゃないか?」「どこかで大きな調整が来そう」という気持ちになっていたところに
インデックス投資を勧めていた投資の神さまが売却したとなると
全く動じない人の方が少ないことでしょう
その他の資産も併せて売却を勧めていることから考えて
バフェットは現状の高騰した相場を割高だと判断しているように見えます
そう考えると今年に入ってからオルカンの評価額も現状1%以上下げていることもあり
今のうちに一部資産を避難させたい気持ちにもなってきます
しかし詳しく調べてみるとそこまで悲観する状況でもなさそうです
確かに以前家族にインデックス投資を勧めていたバフェットが
S&P500を全て売却したとなるとインデックス投資を否定されたように感じますが
そもそもバフェットの総資産からすると保有していたS&P500は0.5%に過ぎません
バフェットがインデックス投資を勧めていたのは
あくまでも自分が死んだ後の家族に宛てた資産運用についての助言であって
インデックス指標を上回れるバフェット本人にはそこまで重要な物ではありません
実際バフェット自身はかなり集中度の高い投資を行っていて
資産の半分以上を五銘柄のみに投資するなどガッツリ個別投資を行っています
S&P500をすべて売却した今でもそういった個別株で相当額ポジションを取っているため
今回のニュースだけでは大騒ぎするほどの内容とは言えません
もちろん今後も経済ニュースなどはチェックする必要はありますが
現時点の情報だけで何か行動を変える必要はないでしょう
ただ一方でこういうニュースを見ると少し冷静になって
自分のポートフォリオが適切なのか改めて考えることができます
私はかなりリスクを取って資産の大半をインデックス投資に集中させており
現金比率で言うと5%ほどというかなり極端な状況です
今までは資産形成期だから特に問題は感じていなかったのですが
流石に資産額が大きくなってきたうえに収入が見込めない状態なので
安全資産の比率について真剣に考える必要が出始めました
リスク資産と安全資産の比率を50:50にするいわゆるカウチポテトポートフォリオは
流石にリスクを下げ過ぎていて今の資産額ではリターンが物足りないのですが
10~20%程度は債券で持つことを検討しています
ただ今まで債権に興味が持てず勉強をサボっていたので圧倒的に知識が足りていません
今回のニュースきっかけでしばらく債権についても勉強した後
しっかりとポートフォリオを見直そうと思います
ニュース一つに踊らされて売却などは論外ですが
慌てる人を他山の石として投資知識を磨くいい機会になるニュースでした
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