フジテレビ問題で改めて個別株の難しさを実感

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ここしばらくニュースを見ない日がないフジテレビ問題ですが
それに伴ってフジメディアホールディングスの株価も大きく動いています

正直この事件自体はそこまで関心がないのですが
株価の動きを見ていると改めて個別株の難しさが見えてきます

今回の事件の影響でスポンサーが次々と降りてしまい
テレビ事業の収入源であるCM枠が埋まらない自体となっている一方で
下図のようにフジHDの株価は高騰しています

※フジメディアホールディングス株価チャート

本日の値動きだけで前日比で+7%以上
今回の問題が報道された12/26からでも+18%超の値上がりを記録しています

素人からすると直感的にはどう考えても株価は下がるとしか思えませんし
すぐに反発したとしても元値より上がる理由は想像がつきません

もちろんこの株の値動きの背景にはいろいろな要因があると言われてます

元々フジHDが持っている純資産のわりに株価が安かった
実はテレビ事業よりも不動産・観光事業が利益の柱であること
株主総会に出席するために個人投資家が買いに走ったこと

これらが現在の株高を説明する理由としてニュースなどでも解説されていました

確かにどれも納得感はありますがよく考えると疑問も出てきます

元々フジHDが持っている純資産のわりに株価が安かった

たとえば純資産と株価の割合いわゆるPBRの割安感については
別に今に始まったことではありません
フジHDに限らず割安でも買われていない株は
本来それ相応のリスクや理由があるから割安のまま放置されているのです

つまり最悪潰れても大丈夫という安心感だけでは
今まで買われてこなかった理由が説明できません

とはいえフジHDが倒産して資産の分配が起こるかというと
あくまで問題が起きているのは傘下のフジテレビであり
他の事業もあるためあまり現実的ではありません

実はテレビ事業よりも不動産・観光事業が利益の柱であること

ではその他事業が順調だから株価が伸びているという意見もあります

ですがこれについても今回の事件の前後で事情が変わったわけではなく
むしろ柱は別にあるとはいえテレビ事業の大損失は確定している今
事件前より好材料が出ているとは言えません

これもやはり素人目には株高の合理的な説明にはなっていない気がします

株主総会に出席するために個人投資家が買いに走ったこと

これについてはある程度納得感がありました

野次馬根性的な理由ではありますが
事件前より間違いなく株主総会出席という権利の価値が上がっているため
面白がって購入する人がいてもおかしくないとは思います

ただ事件による企業価値の低下と株主総会出席権の価値の上昇を比べた際に
後者の方が上回るのかという点についてはやはり納得しきれない部分があります

もちろん上記の理由以外にも値動きの原因はあると思いますし
私の見積もりが甘いことも否定しません

現実に値上がりしている以上それが正解ではあります

ただここまで分かりやすくマイナス材料であるスキャンダルが出ても
株価が下がるどころか跳ね上がっている現実を見てしまうと
少なくとも自分には推測不可能だと感じてしまいます

色々な経済誌を見ても一見するとそれっぽい解説はあるものの
納得しきるには違和感が残る内容でした

もし私が報道の初日にこのような解説を見ていたとしても
フジHDの株価上昇を信じることは出来なかったでしょう

もちろん私が納得できないからと言って
万人が個別株をやるべきではないというつもりはありません

ただ今回の件で改めて自分は個別株や為替には手を出さず
インデックス投資に集中しようと決意を固めることができました

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