マインドフルネス晩ご飯を食べてみた

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最近、瞑想初心者向けの本を読んでいるんですがその本の中で勧められていた
「マインドフルネスな食事」というものを試してみました

といっても別になにか特殊な栄養が含まれている怪しげなご飯というわけではなく
食事を使って思考の訓練をするといった内容です

ちなみに参考文献はこちらです↓

この本自体も非常に面白いのでまた後日紹介したいのですが
文中で軽く紹介されていたこの食事法だけでも中々興味深い体験が出来ました

細かい内容に行く前に大前提としてそもそもマインドフルネスとはなんぞやって話なんですが
「【今この瞬間】に目の前に起こっていることをそのまま体験すること」
この本の中では定義されています

これを見たときは普通に日常生活でやってる事じゃないかと思ってしまいましたが
確かによくよく考えてみると普段歩いている時や風呂に入っている時でも
先の予定について考えたり今日の出来事を振り返ったりしていて
今この瞬間だけに集中している時間というのは案外貴重な物という気もしてきます

何かに集中したり夢中になっている時ももちろんありますが
テレビを見たり友人と食事に行ってもついスマホを弄ったりしたことのある人は多いでしょう

こういったその場その場の【今】に意識を向け、気をそらさずに体験するという事は
当たり前のようで意外と難しい事のようです

この本の中ではマインドフルネスな状態になる訓練や瞑想の方法が紹介されていますが
その中でも食事中に出来る訓練方法をやってみたところ思いの外考えさせられる内容でした

その食事法をザックリまとめると

1.邪魔が入らない環境でテーブルに着き心を落ち着ける
2.
まずは食材の産地や生産者について想像を巡らせる
3.食事中に味だけでなく箸の感触や料理の匂い、自分の感情を丁寧に観察する
4.上記の工程の中で食事以外のことに気が逸れたらまた食事に意識を向ける

そこそこ面倒な上にこの程度でなにが変わるのかと思われるかもしれませんが
読書後一回試しにやってみた所、日頃いかに適当にご飯を食べているかが分かりました

最初の一口二口はもちろん普段もちゃんと味わっているんですが
三口目を食べる頃にはもう別の事を考えそうになっていて
日常では味に集中しているのは始めの方だけだったことがよく分かります

他にも長年使っているスプーンが自分の認識より小さめなことに気が付いたり
普段より噛む回数が増えてゆっくり食事をとれたりと
にわか知識で一回試しただけでも明確な違いが分かりました

ただこれは別に今に集中することでご飯が美味しくなったと言いたいわけではありません

それどころかいざしっかり味わってみると
レシピと違う調味料を使ったせいで若干苦味が出てしまっているだとか
一口目よりスープが冷めているだとかマイナス面にも目が行きました

正直美味しく食べるという目的だけなら作り立てでアツアツの一口目だけ楽しんで
後は別の事に意識を持っていかれながら一口目の印象でぼんやり食べた方がいいかもしれません

ですがこの食事法の目的はあくまでも今を生きるマインドフルネスな状態に慣れるための訓練であって
筆者自体も「常にこの方法で食べるべきだ」と主張している訳ではありません

ですが日常的に行っている食事という行為一つとっても自分がいかに気を散らせていたかを
お手軽に実体験して理解できるという意味でこの食事法は非常に有意義な物だったと思います

特に私はゲームをしながら動画を見たり、1人で食事する際にスマホを触ったりと
ながら行為が多く自分でも問題だと感じていたので今回の体験は個人的にかなり刺さりました

この本のメインテーマは食事法ではなくタイトルからも分かる通り十分間瞑想ですので
そちらについても現在自分の体で実証実験中です

本自体もエピソードが多くて分かりやすいのでお勧めですが
食事についてはすぐに試せるので興味のある方がいたらぜひやってみてください

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