子供のころから入っている保険がある人へ

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【家族ぐるみでお世話になっている保険会社がある】
このような人がいることを知ったのは私が新卒一年目の事です

もしあなたが同じような境遇なら少し不快な気持ちになるかもしれませんが
私はこのとき強い憤りを感じました

今回はその時のエピソードをもとに保険との付き合い方についてお話しします

事の発端は仲の良い同期の「給料のやりくりが大変だ」という発言でした
当時新卒一年目とはいえ非常に残業が多い会社だったため
我々は一般的な二十代よりそれなりに多い給料をもらっていました

更に住居は会社の寮のため家賃は一万円ちょっと
食事も昼夜食堂で食べれば二食で500円ほどと
金銭面では相当恵まれた環境でした

にもかかわらずやりくりに困る友人が何にお金を使っているのか気になって聞いてみると
もちろん細々とした出費や衝動買いもありましたが
その中で一番衝撃的だったのが一万円ほどの保険料でした

二十代前半にもかかわらず手厚い医療保険と生命保険に入っているという事も想定外でしたが
さらに驚いたのは小学生からずっとその保険に入っていると言っていた事です

どうやら元々ご両親がお世話になっている保険会社の人と家族ぐるみの付き合いになり
本人がまだ小さい頃に勧められるがまま親が保険に入れたようでした

当時よっぽど体が弱かったのかとも思いましたがそういう訳でもなく

本当に信頼している保険会社の人が勧めてくれた

ということで親が契約し、本人も

小さい頃から家族同然の関係だから今更解約する気もない

とのことでした

私自身は保険アンチに近く、火災保険や車両保険など最低限のもの以外は入ってません
ですが相手の考えを頭ごなしに否定するつもりもないので
本人が納得して払っているのであれば口を出す気はありませんでした

しかし友人の言葉を聞いて非常に悲しい気持ちになりました

そもそも養う家族のいない新社会人保険に入る必要は基本的にありません

ましてや養われている側である子供を生命保険に入れることを勧めてくる人は
本当に家族同然の関係だと言えるのでしょうか?

もちろん同期本人やその家族は多少の損得ではなく
人の縁を大事にしていることは分かります

だからこそ、その同期とその家族の人の良さに付け込んで
不誠実な商品を勧めてくる保険会社のやり方に疑問を覚えてしまいます

当時は私も今ほど理論武装できておらず

「ホントにしんどかったら保険内容見直してもいいかも」

程度のふんわりとした表現でお茶を濁してしまいました

保険に大切なのはシンプルさ

その後多少お金に詳しくなり改めてこの件の異常性が気になるようになりました

まず基本的に保険を検討する際【シンプルさ】は非常に大切です

ここでいうシンプルさとは商品の仕組みももちろんですが
「目的のシンプルさ」も同じくらい大切です

保険の目的はあくまでも将来の不幸に備えることであり
それ以外の要素を付ければ付けるほど非効率になります

例えばよくある例として

投資と保険を両立できる!

みたいな謳い文句の保険は基本的に投資としても保険としても中途半端な商品で
それぞれ別に投資と保険を行うよりになることが多いです

今回の件で言えば、不幸に備えるという保険本来の効果は年齢的にほとんどなく
保険会社の人への義理立てのために入っている状態です

保険を検討する際は義理立てなど余計な要素を排して
本当に自分が必要としているかどうかで決めるべきでしょう

とはいっても人との縁をお金と天秤にかけるようで非常に抵抗があると思いますが
義理立てがなければ入らないような商品を勧めてきている時点で
相手はこちらの事をそこまで大事にしていません

人との縁を大切にしていることは本当に美徳だと思いますが
だからこそ、そんな人が食い物にされることが残念でなりません

もしご自身や周りに付き合いで保険に入っている方がいる場合
「その保険を即解約しろ!とは言いません

ただ普通の保険と同様に
本当に自分が必要かを一度確認してください

仮に少し自分の状況と合わないくらいであれば
その人に相談すればきっとより良い提案をしてくれるでしょう

ですがもしそれが全く自分に適した内容でなければ
保険と一緒にその人との付き合いも見直すべきかもしれません

それではまた

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