今回は私が働き始めた頃に実際にやっていた家計管理法について紹介します
家計簿は続く気がしない、給料日前になると思ったよりお金が減っている
そんな悩みを持っている人がいたらこの方法がオススメです
新卒一年目にやっていたくらいなので難しい知識や細かい記録も不要
全くと言っていいほど手間も時間もかかりません
めちゃくちゃシンプルで簡単な方法ですが
私はこの家計管理方法で無駄遣いをなくし
一年目から100万円を貯めることができました
正直シンプル過ぎて呆れられるかもしれませんが
効果的な方法なので騙されたと思ってぜひ試してみてください
それでは具体的な方法ですが
生活費を全額月初に現金でおろして財布に入れておく
たったこれだけです
これのどこが家計管理法だと思われるかもしれませんが説明させて下さい
メリット1:使用可能額の見える化
まずこの方法の肝となる部分は資金の見える化です
家賃や携帯代などクレカもしくは振込でしか払えない固定費を除き
全て現金でおろし全て財布に入れて管理するようにします
このキャッシュレス時代に現金を使うのは一見すると非合理ですが
こうすることでお金を使うたびに現金の残量が見えるため
今月あといくらまでなら使えるのかというのが一目で分かるようになります
似た方法に一週間単位や使用用途別の封筒に現金を入れるというものもありますが
ズボラな私からするとその手間すら挫折の原因になります
全額まとめて財布に入れるだけであれば封筒に分ける手間がありませんし
一か所に纏まっている分、残金と残り日数が正確に把握出来る点も魅力です
後これは非常に感覚的な話ですが一週間単位で予算を決めると
たまに贅沢をして予算を超えてしまっても来週節約すればいいと
つい自分を甘やかしてしまいがちになります
しかし一月単位にすると収入が入ってくる周期とも連動する為
贅沢をしてもその月の給料内でなんとか帳尻をあわせようとして
結果的に節約がうまくいきやすかったという実感もあります
メリット2:痛みの伴った買い物
それでも電子決済の方が便利で使用額もすぐ分かるため手放しがたいという方もいるでしょう
しかし電子決済で使用額を見てもあくまで数字であって使った実感が薄く
財布の中身が徐々に減っていく感覚とは明確に異なります
現金が持つ特徴として使ったときの痛み(ためらいや後悔)があります
分かりやすい例としてカジノでは現金を直接賭けずに一度プラスチックコインに両替します
あれはもちろん防犯上などの理由もありますが
使うと痛みの伴う紙幣から安っぽいプラスチックのコインに替えることで
ギャンブルを行う際の心理的ハードルを下げる効果も期待されていると言います
電子マネーなども理屈は同じです
チャージする際はお金を使っているのではなく
あくまでも等価値の電子マネーに変えているため痛みはありません
そして決済する際に現金であれば発生する痛みが電子マネーでは抑えられてしまいます
これは額面上は同じ金額でも
物理的なお金の方が使っている実感がよりはっきり残りますし
そのお金を別の事に使えば出来ることもイメージしやすいからです
痛みを感じたうえで買いたいと思うのであればそれでもかまいません
ただ電子マネーという麻酔がなければ買わないようなものであれば
現金利用によって無駄遣いを減らすことができるようになります
メリット3:購入と支払いのタイムラグがなくなる
下記のような経験があるのは私だけではないはずです
クレカの請求が予想よりも高くてびっくり
「こんなに使っているわけがない!」と思って明細を確認すると
不思議なことに見覚えのある買い物ばかり
先月の自分に裏切られて出費がかさむことで
今月の私は節約しているのに中々お金が貯まらないのは割とあるあるだと思います
この原因はシンプルでクレジットカードを使うと
購入と支払いにタイムラグが出来てしまうため
正確な数字を把握できなくなるからです
これは単に正確な金額を忘れているだとか
先ほどの現金だけの痛みといった話とは別の要因もあります
それは行動経済学で「双曲割引」と言われる概念です
双曲割引は投資などの世界では有名ですが簡単に言うと
目の前の報酬を過大評価し、将来の報酬を過小評価してしまうことです
要は来月の一万千円より今すぐ貰える一万円を優先してしまうみたいなことですが
これはなにも報酬だけではなくマイナスのものにも作用します
どういうことかというと直感的には
今一万円払うより一か月後に払う一万円の方が少なく感じてしまいます
どう考えても今月払っても来月払っても一万円は一万円です
頭ではもちろん同じ金額だと誰でもわかっていますが感覚だけで言うと
来月払う一万円は九千円や八千円、人によっては半分の五千円くらいになることもあります
そのため翌月クレジットカードの請求額を見るたびに
自分で買ったにもかかわらず驚いてしまう訳です
もちろんどの程度将来の金額が少なく感じるかは人に寄りますが
私と同様にクレカの請求に驚いたことのある方は
この双曲割引の罠にはまっている可能性もあるので
購入と出費のタイムラグがなくなる現金生活に替えてみてください
まとめ
以上3つの理由から毎月の生活費を一括で引き落としての財布内管理をお勧めします
もちろん現金だけでずっと生活するのは不便ですし
防犯上の懸念もあるため
一生財布に一月分の現金を入れる生活をしろということでありません
これはあくまで生活費を目標額に抑えるための感覚をつかむための管理方法です
数か月この方法で生活をすれば
自然と予算内で生活する癖をつけることができるので
感覚に慣れてきたら少しずつキャッシュレス決済などを
取り入れてもかまいません
私の場合新卒で全く生活費の感覚が分らなかったため
ほぼ全ての生活費を現金で管理していましたが
人によっては既に問題ない項目は最初から除外することもできます
ちなみに私も現在は食費や通信費などはキャッシュレス決済を使い
油断すると膨らみがちな娯楽費のみ現金で管理するようにしています
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