友人と食事に行った先で面白いメニューを見つけました
その名も○○豚の炙りユッケ
○○の部分には品種かブランド名らしきものが入るんですがそもそもはっきり覚えていないのと
無関係の所に迷惑が掛かる可能性があるので割愛します
ご存じの通り豚肉は生食は絶対NGなのでユッケで食べられるわけがないんですが
その店では堂々とメニューに載っています
気になってメニューを確認するとその豚は特殊な育て方をしたうえで
SPF豚協会の認定を受けた菌が極端に少ない生食可能な豚という紹介がされていました
SPF豚協会のSPFとはSpecific-Pathogen-Freeの略で
「特定の病原が不在」という意味だそうです
そもそも日本では聞いたことがなかったもののドイツには似たような制度が存在しており
無菌豚の生ひき肉で作る「Mettbrotchen」という料理を食べたこともあったため
店側が主張する内容を信じて注文することにしました
出てきたものはユッケと聞いて想像する牛肉の物とは大きく違い
外側にだけ火が通った薄さ一ミリほどの肉のスライスでした
【炙り】ユッケとはいえ中心部は完全に赤く
本来豚肉としてはありえないまさしくユッケというレア具合です
生の肉がそもそも好物なこともあってか味は非常に美味しかったのですが
SPF豚協会という名前を聞いたことがなかったので念のため調べると
恐ろしい記載がありました
【SPF豚とは無菌豚のことではなく、豚肉はレア(生)では食べることができません】
そうです
SPF豚はPathogen-FreeではなくSpecific–Pathogen-Free
つまり病原体不在ではなく【特定の】病原体不在という意味だったのです
慢性疾病を排除した豚なので普通の豚よりも健康なのでしょうが
生食可能を保証するものではありませんでした
店側のメニューにはA4用紙くらいの紙でSPF認定を受けた豚がいかに安全かを書かれていましたが
当のSPF豚協会自体が生食しないように警告を発していたわけです
当然もう今これを書いている時点では食べ終わっているためどうしようもありませんが
火がしっかり通っていない豚肉を食べて当たる場合72時間以内に症状が出るそうなので
これから数日震えて待つしかなくなってしまいました
まだ結果は分からないものの店側がどれだけ自信満々に提供していても
疑問に思った場合はしっかり調べた方がいいというのを痛感する出来事でした
健康や医療関連ですら○○認定とか書いているものを調べてみると
体に害がない証明であって効果を保証する認定じゃなかったりすることも良くあるので
気を付けていきたいところです
もし明日以降しばらく更新が止まっていたら何があったか察してやってください
皆さんも生の豚肉にはお気をつけて
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