結論
慣れるまでめっちゃ抵抗感があるけど
悔しいことにインプット効率はめちゃくちゃいいかもしれない
本は大事にしないといけない
特に誰に言われたわけでもないのにそう思い込んでいたんですが
ある本を読んで別の考え方があることを知りました
副題として『100倍の利益を稼ぎ出すビジネス書「多読」のすすめ』と書かれたこの本は
自己投資としての読書に特化して徹底的に効率よく知識を吸収するための方法が書かれていました
始めに言っておくと小説など娯楽としての読書は一切対象となっておらず
あくまでも知識や考え方のインプットをいかに効率化できるかという点にのみ注目しています
著者は毎日一冊年間では400冊以上読んでいるというとんでもない多読を行っています
その多読を実現する方法は
折り目をつけたりや書き込みを行いながらとにかく飛ばし読みをして
自分に刺さる部分のみ一時間以内で読む
正直読書好きの自分からすると結構忌避感があるというかあまり好きではない内容でした
そもそも書き込みをしたり折り目を付けるなんて教科書以外でやったことがありませんし
一言一句読むのが当然だと考えているからです
ただ細かく読んでいくと納得せざるを得ない部分が多々ありました
書かれた内容の全てを読んでも実行しない人間と
飛ばし読みで重要な箇所のみ読んでそれを実行する人間を比べて
そのどちらが本を味わい尽くしているかという問いを見て
読んだものの頭に残っていない本が大量にある私はぐうの音も出なくなりました
娯楽として読む際には一切真似するつもりはありませんでしたが
自己投資として読む場合においては学校の教科書や参考書と同様に
汚しながら要点のみ抑えていくのが賢い方法と言えるでしょう
確かに飛ばし読みでは重要な部分まで見逃す可能性はありますし著者自身もそれを認めていました
ただ本に書かれた内容のうち本当に大切なのは二割ほどでありその一部を見逃したとしても
その分回転を速めて大量の本に触れられるメリットの方が大きいという主張です
例えば私は年間30冊を目標にしていますが
全文読んだ場合に一冊の本から得る知識の半分でもこの読書法で得られるのであれば
著者はその五倍以上の速度で学習できているわけですから確かに一理あります
長年当たり前だと思って実行していた読書法と余りにも違い過ぎるので抵抗感はありますが
実践せずに否定するのも違うと思い、早速久しぶりに紙の本を買ってやってみました
まず率直な感想は
めっちゃ嫌!
感覚的な話でしかないんですが新品の本を折り目付けながら飛ばし読みする罪悪感は
予想していた通りとはいえ相当なものがありました
とはいえ飛ばし読みでも重要そうな部分は意外と見つかるもので
初めてでも普通に読むよりはるかに速い速度で要点を掴むことは出来ました
更に線を引いたり折り目を付ける場所を見つけるために読んでいると
全てを均等に読む普段の読書法よりも積極的に情報を取りにいくことになり
むしろ結果としてかなり頭に入っている印象でした
とはいえ余りにも慣れない読書法なので気が付くと普段通り全文読んでしまうことも多く
著者のように一時間で読了とはいきませんでしたが
それでも短時間に集中して要点を吸収するというメリットの一端は感じ取れました
ちなみにこの読書法にはまだ続きがあり
こうやって本を汚しながら読んだ後折り目を付けたところを自分でメモにまとめ
本自体ではなくメモを何度も見返すという作業があります
一度読んだ本は再読せずそのエッセンスのみ抽出して繰り返し味わうことで
様々な本から集めたより純度の高い学びを効率よく吸収できるという仕組みです
正直めちゃくちゃめんどくさそうというのが最初読んだ時の私の感想ですが
確かにここまで徹底的に効率化していれば
「100倍の利益を稼ぎ出す」という副題も説得力があると思えました
メモは後日でも構わないようなのでまだ作成していませんが
せっかくなのでメモ作成も含めこの読書法をしばらく試してみたいと思います
本の中では読書法以外にも年間400冊読む著者の本の選び方など興味深い情報も載っていたので
自己投資としての読書を考えている人には参考になる本でした
読書好きであるほど抵抗感のある内容だと思いますが一度先入観を捨てて
気になった方はぜひ一度読んでみてください
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