もうすぐ年度が切り替わり新生活を始める人も多くいると思いますが環境が大きく変わる今こそ気を付けてほしい問題の一つがお金についてです
新生活で色々な出費が発生する中で金銭感覚が狂ってしまい、ついつい不必要な物まで買ってしまって後悔していた人を私は何人も見てきました
そんな無駄遣いの中でも特にタチが悪いのが『保険』です
確かに保険は使い方によっては素晴らしいものですが正しく活用するにはそれなりの知識が必要です
ましてや新生活を始めるにあたってなんとなく保険に入り始めたという場合
99%お金をドブに捨てているだけと言っても過言ではないでしょう
今回はその理由をご説明していきます
保険に入るべきでない理由
・保険の本質はギャンブル
・貯蓄型保険の罠
・保険が必要な人は極わずか
・保険の本質はギャンブル
まず初めに理解してほしいのは保険とは基本的にギャンブルと同じだという事です
ギャンブルは例えばルーレットなら参加者がそれぞれ好きな数字に賭けていき運よく当たった人にだけ賭けたお金以上の金額が支払われます
保険は病気やケガといった万が一の事態に備えるものであって一見ギャンブルには見えないかもしれませんが、滅多に発生しない出来事が起きた時にだけ払った以上のお金が返ってくるという意味では同じ仕組みです
ギャンブルは運が良ければお金が貰え、保険は運が悪ければお金が貰えるという点では真逆ですが確率が低い出来事でお金が貰えることに変わりはありません
以前、元保険会社の営業の方が「保険は99%外れる宝くじ」だと話している記事がありました
本職として保険を扱ってきた方が、大半の人にとっては不要であり損にしかならない様子をほとんど当たることがない宝くじに例えているわけです
貯蓄をしたいと言いながらギャンブルをしている人がいれば100人中100人が止めるのに将来の為といいながら保険に入っている人は予想以上に多くしかも周りも止めてくれません
調べてみると分かりますが日本は公的な制度も充実しているので万が一のことがあったとしてもイメージしているよりはるかに少ない出費で済みます
労災や失業給付を活用すればわざわざ民間保険に入らなくても休職、失業に対する備えになりますし、それでも足りなければ保険に支払うつもりのお金を半分でも貯金すれば基本的に問題ありません
よく分からないけど何となく不安という方は保険を検討する前にまず公的な制度を確認してからでも遅くないはずです
・貯蓄型保険の罠
保険の中には満期になれば保険金が貰える貯蓄型と言われる保険もあります
これは事故や病気にならなくても一定期間後にお金が返ってきますし元本より多い保険金が貰えることもあるためお得に見えますが実際には大きな罠があります
こういった貯蓄型保険は「不安に備えたい」「でもお金も増やしたい」みたいなどっちつかずの中途半端な気持ちに付け込んでいるだけでよくよく中身を見てみると割高で無駄の多い内容になっていることも珍しくありません
支払った保険料を運用してくれる保険なんてものもありますがこれは資産運用ともしもの備えを両立出来るお得商品に見せかけて割高な手数料が差し引かれて投資としても保険としても残念な商品です
絶対にどんな保険にも入るべきではないというつもりはありませんが色々なオマケを付ければ付けるほど払った金額に対する保険の効果が落ちていくのは間違いありません
保険を掛けるとしても必要最小限にとどめるべきであり、今本当に自分に必要な所にだけピンポイントに掛けることを心がけてください
・保険が必要な人は極わずか
ここまで保険の問題を指摘しましたがそれでも世の中には保険に入るべき人もいます
ですがそれは世間で言われているよりかなり限られた層にのみ当てはまります
具体的に言うと【ほとんど貯蓄がなく小さな子供がいる方】か【尋常じゃないほど心配性】
このどちらかに当てはまるのであれば保険に入ることを検討してみてもいいかもしれません
前者であれば自分に万が一があった際に子供が成人できるくらいの保険を掛けていいでしょうし
後者の場合は損する可能性が高く合理的でなくとも保険が精神安定剤になるなら加入をお勧めします
ですがそれでも内容は細かく吟味すべきですし保険料が高くなりすぎて貯金が出来なくなっては意味がありません
ましてや一人暮らしで養う相手のいない人や結婚していても子供がおらず共働きであれば保険に入る意味は全くないと言っていいでしょう
自分に万が一があってもケガや病気であれば公的保障だけでかなりの部分を補えますし養う相手がいないのに生命保険に入る必要性も当然ありません
保険は決して「万が一の時に必要かもしれない」というふんわりした不安に対してではなく
「○○の場合○○万円不足する!」というしっかりした計算の元検討すべき案件です
車両保険や住宅保険は例外として少なくとも病気や死亡に備える保険については大半の人には不要と言えます
一度入ってしまえば不要な保険だとしても何年も放置する可能性が非常に高いので、もし今保険契約を考えているのであればめんどくさがらず自分にその保険が本当に必要か見定めるようにしてください
まとめ
就職先、転職先の会社でなんとなく内容も分からず保険に入るという人もこの時期多くいます
会社が社員の為の福利厚生として提供してくれている優良な保険であればまだましなのですが、ひどい場合では会社の関係者だと思っていたら謎の保険営業が毎年来て保険勧誘をしているだけだったという冗談のようなケースも聞いたことがあります
もちろん福利厚生でも謎営業マンのオススメ商品でも内容が良ければ問題ありませんが逆に言えば内容が自分に必要なければ絶対に入るべきではありません
保険は専門用語も多く書類を読むのも一苦労ですが大事なお金を守るためですのでしっかり検討したうえで必要最低限だけ掛けるようにしてください
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