ここ最近銀行に行くことが何度かあり、久しぶりに窓口を利用しました
順番待ちの椅子の近くには新NISA関連のチラシだけを集めたコーナーがあったり各座席に新NISA情報が貼ってあったりと銀行側でも新規顧客獲得に力を入れているのが伝わってきます
ある程度金融リテラシーがある人間からすれば窓口ではなくネット証券で投資を始めるのは半ば常識ですし、私自身知り合いには窓口での証券口座開設は避けるように伝えています
なので最初新NISAの宣伝に力を入れている様子を見たときはやや冷笑的に見てしまったのですが、手続きのために一時間ほど銀行に滞在してみて別の意見を持つようになりました
それが表題でもある「銀行窓口での投資も意外とありかも」ということです
もちろん自分が今からやるなら間違いなくネット証券を選びます
ですがそれはあくまで投資知識とPC操作の両方がそれなりに身に着いているうえ、分からないことがあっても自分で調べることがそこまで苦にならないという前提があるからです
わずか一時間窓口に滞在しただけでも、簡単な端末操作が分からずに困っている方や全てお任せといった様子で手続きをしている方が何人もおり、仮にこの人たちが新NISAを始めようとした時にネット証券しかなければ間違いなく途中で諦めるだろうと感じました
これはその人たちを馬鹿にしているわけではなく、単純に投資とネットどちらも問題なく独学で行えるというのがかなり難しい水準だという話です
能力に関係なく投資に興味が持てない人にとっては自主的に書籍などを何冊も買って勉強するのは苦痛でしょうし、日常的にPCを使わないという人であればネット証券で資産管理すること自体、相当なハードルになるはずです
確かに自分で調べてネット証券で買えばそれだけで手数料を安くすませられますし、何より余計な商品を勧められることもなく自分が買いたい金融商品だけを買うことができます
なのでもちろん可能であればネット証券で購入する方がいいに決まっているのですが、投資をする意思はあるものの知識や時間の制約がある方の次善の策として窓口でサポートを受けながら投資するというのも悪い話ではないと思うようになりました
大前提として手数料目的の悪質な外貨建て預金などを認める訳ではありませんが、適切な範囲であれば多少手数料を多めに払う代わりにプロから商品説明を聞けたり細かいサポートを受けるのも悪くありません
今回の銀行の光景は『銀行窓口での投資=悪』みたいに考えていた自分が少し視野が狭すぎたと反省するきっかけになりました
もちろん銀行員の善意に頼りすぎることなく悪質な商品を避けるための自衛は必要ですし、手数料も積み重なればそれなりに大きなお金になるので最低限の勉強はした方がいいとは思いますが
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